もはや新人ではない
2023/04/15
昔何かの本で、
Q「リーダーになるための条件を一つだけあげろと言われたらそれは何か?」
A「フォロワーがいること」
という、屁理屈のようなやりとりが書かれていたのですが、
今になってそれを思い出しました。
僅か1年半前に補欠選挙で当選し、まだまだ新人気分でいたところ、
今回の選挙ではどんどん新しい人たちが入ってこられ、
自分はもはや新人ではいられず、先輩、になっていました。
光陰矢の如し
恐ろしいですね。。。
そんな私が大変場違いではあるのですが、
今回当選された新人の大阪維新の会のメンバーの方たち(約20名)に向けて、
最近当選した身近な先輩として一言、という場を昨日頂きましたので、
並み居る大ベテランの先輩議員の皆さんの前で縮こまる思いでしたが、少しだけお話をさせて頂きました。
他人に何かを言うということは自分をより厳しく追い込むことを意味しますので、性格上苦手というか好きではないのですが、、、
自らの背筋を改めて伸ばす思いを込めて、昨日お話させて頂いた内容を折角ですので記録させて頂きます。
***
議員になってからよく思い出したのは、
かつて小泉首相がマスコミから
「総理になったと思うのはどういう時ですか?」と聞かれ、ニヤニヤしたあの顔で
「何をやっても叩かれるようになったことだね」
と答えていたシーンです。
総理大臣は極端としても、やはり我々議員も税金で報酬を頂いている公人。
何をやっても厳しい目を頂くし、やってなければやってないで厳しい目が常にある。
皆さんもこれから、公人として、その意識を持たれたら、つまらない不祥事などに陥ること無く、しっかりと職務に邁進されていけると思っています。
僅か1年半前に初当選したばかりで恐れ多いのですが、折角の機会ですので私から皆さんに3点、お伝えできたらと思います。
①新人の最大の特権
新人の最大の特権は何か?
色々答えあると思いますが、私は、失敗できること、だと思っています。
勿論、致命的な失敗はダメです。ルールはしっかりと守る。
でも、人は必ず失敗します。
失敗こそがチャレンジの証だし、失敗からこそ学びがあります。
松井さんがよく仰っていた通り、維新はベンチャー企業。
失敗は常。失敗しないということは何も挑戦していないということでむしろそれこそが失敗の証。
新人なら、壁にぶつかりながら学んでいくことを周りも許容して応援してくれます。
失敗をしてからが人間関係構築のチャンスだったり、自分の成長のチャンスですので、是非どんどん失敗していってください。
うかうかしていると私のようにすぐ新人期間が終わってしまいますので・・・。
②新人として一番に目指すべきこと
新人として一日でも早く達成できるよう一番に目指すべきことは何か。
これも色々答えあると思いますが、私は、先にお伝えした内容と裏腹的になりますが、
「新人だもんね」と言われる状態から
「え?新人だったの?そうは見えない」
と早く周囲から認めて貰えるようになるということ(新人扱いからの卒業)だと思います。
維新の会では常に人材を求めていて、物凄い速さで色々な仕事や役割の機会がありえます。
即戦力人材を目指して是非邁進されていってください。
③「自分」を主語にしない
最後に、今後議員としての仕事をしていく中で、地元の方から陳情を受けることが多くあります。
議員に来る相談は既に役所などに方々相談して無理だったものが来ますので、基本99%がご希望をすぐにはかなえられない内容です。
それでも、そうした方々の思いを受け止めて、行政や議会にしっかりと伝える役割が社会に必要であり、それが議員の仕事です。
だからこそ、議員は代議士と呼ばれます。(厳密には衆議院議員のみが代議士ということですがここでは広く一般的な意味で言いました)
あくまで議員は、住民の方の代理人です。
目の前のお困りごとを、「自分」で勝手に判断して終わらせず、しっかり耳を傾けて、その方の目線でアクションをしていく。
主語を自分にしない、ということをどうか意識されてください。
同じく、我々は「維新の会」の議員です。無所属の議員ではなく、維新の会社に所属しています。
ですので、これから色々な党全体でのチームプレーや貢献が求められていきます。
主語を「自分」のままにすると、
『えー自分が損するから嫌だな』『それメリットないな。。。』
そんなことも多いと思いますが、
主語を「維新」にすれば、自分がしなければいけないことがすっと分かるはずです。
そしてその意識があれば、つまらない不祥事などを引き起こすこともないでしょうし、維新の会の成長発展に大きな力となって貢献していけると思います。
偉そうに色々お伝えしましたが、当選の節目ということでご容赦ください。
皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにします。
2023年4月14日 大阪維新の会党本部にて