選挙戦を振り返って

2023/04/11

大阪市議として2期目の挑戦となった今回の選挙、

私自身を含め、大阪市東淀川区の維新の会メンバー全員が当選となりました。

 

大阪維新の会全体としては、

これまでの府知事、市長のポストや府議会過半数に加え、

「絶対に無理」と言われていた市議会の過半数も獲得。

ご支援・応援を頂いた皆様には心より御礼申し上げます。

 

今回の選挙で、大阪市議会の会派構成は以下のように変わりました。

維新 40→46(+6)

公明 18→18(0)

自民 16→11(-5)

共産 4→2(-2)

諸派 5→4(-1)

※議員定数 83→81(-2)

 

数字で確認すると分かりやすいのですが、

維新の数が増えたとはいえ、その増加の源泉は、自民党と共産党会派の減少、にあります。

是々非々路線で与党との協調路線を重視する姿勢の公明会派は影響無し。

とにかく反対の共産党会派、そして、IRを中心に主要課題では頑なに反対姿勢を貫く自民党会派が減少。

 

維新躍進、ではなく、大阪自民(共産)からの住民の心離れ、が今回の選挙のポイントではないかと振り返ります。

 

府知事選・市長選がとても分かりやすい構図でしたが、

吉村・横山の維新両候補に対して、

反維新の受け皿として急ごしらえした箱もの団体(アップデート大阪)のもと、

民主系の谷口さんと、自民党の北野さんが立候補。

掲げられたテーマは、「昔の大阪を取り戻そう」。

・維新は大阪をダメにしている。

・大阪の成長は維新による印象操作で実態は酷くなっている。

・昔の大阪は良かった。取り戻そう。

 

この非常に分かりやすい争点に沿った形で、選挙期間序盤(4月2日)に公表された読売新聞の府民市民へのアンケート。

”この10年間の大阪維新の会の府政市政を評価するかしないか。”

評価するが7割超

評価しないが2割

との結果。

掲げた争点が選挙後間もなく「民意」に沿っていないと判明。

 

そもそも、同時期に公表された関テレのこの選挙での府民へのアンケート、

イマやってほしいことランキング

1位は子育て支援

2位が物価高対策

IR・カジノは6位

府民の大多数が感じていない「昔の大阪への理想」を掲げ、

府民の大多数の関心度が高くない「IR・カジノ」反対を主戦場にした大阪自民。

住民感覚からずれたまま選挙をしていたことが分かります。

 

また、「IRについて住民投票をしないことは住民無視の政治だ」との主張は、兼ねてより、大阪都構想の住民投票をすること自体について一貫して猛反対をしてきた大阪自民の姿勢そのものと矛盾しますし、

IR反対なら夢洲の活用案は?の問いに対して出したのが

「夢洲にディズニーリゾートを」

とのあまりに稚拙な思い付きの対案。

議会や委員会の場でも一度もディズニー対案は聞いたことが無いですし、ディズニーとの調整もできていない様子。それどころか自民党内でもオーソライズをとれていなかったようで、選挙期間中に夢洲にディズニーをのポスターをはがして撤回していく始末。

「対案なんて言っている場合ではない、とにかく反対が必要なんです」とツイートした大阪自民幹部は今回落選。

「対案は任期の4年のうち3年かけて作っていきます」と答えた大阪自民幹部の北野さんは市長選落選。

民意からずれている上に、立案力にも大きな疑問符を露呈。

今回の選挙で大阪自民が支持を落としたことは自然なことだと感じます。

 

ただここでお伝えしたいことは、決して、大阪自民に更に鞭を打ちたいというものではなく、

この、『民意からずれつつ立案力も弱い野党』という構図が、国政の第一野党、立憲民主党と酷似するという点です。

政権幹部の揚げ足取りのような批判や謝罪要求のために議会や委員会をボイコットし、

批判のみに終始して、魅力的な代案の用意ができない。

選挙のたびに議席数を落としている立憲民主党の趨勢と、大阪自民(と共産党)の趨勢は、こうした点でとても似通っているように感じています。

 

今回の大阪選挙の躍進について、「維新の風がまた吹いた」との評価も見受けますが、

通常風が吹く場合には全体の投票率があがって特定の党に得票が増えるのが常のように思いますものの、

今回は全体的に投票率が下がっています。

 

維新以外の大阪の政党への信頼が著しく低下していることが、投票率が下がりつつ、維新に過半数の民意が集まった理由ではないかと推測します。

この分析がもし正しいとすれば、

国政、少なくとも野党第一党争いの舞台においても同じ誘因から、

次の国政選挙で立憲民主を上回って維新の会が第一野党に、との、維新の会が掲げる目標は、

十分に実現の見込みが高いように感じます。

 

このように分析するからこそ、大阪維新の会としては、

住民目線を大切にすること

改革や成長の立案力や実行力を大切にすること

を引続き大切にしてまいります。

 

ポピュリズムと揶揄される維新ですが、

人気が一過性となることなく長期間にわたって、むしろ支持率を伸ばしていっている背景には、

この2点を大切にする党のポリシーがしっかりと保たれているからだと理解します。

 

改めてその実行メンバーの一員に当選頂いた感謝を胸に、

しっかりと維新マインドで全力を尽くして参ります。

 

今後ともご支援、応援の程宜しくお願い致します。